ゲイマッサージ店を運営されている皆さんは、検索サイトやポータルサイトに有料広告を掲載していますか? また、その広告から実際に何人が訪れ、何人が予約につながったのか、確認されているでしょうか。
THIRDではこれまで、5サイトほどのゲイマッサージ検索サイトやゲイ向けポータルサイトに有料広告を掲載してきました。今回は、その経験とGoogleアナリティクスによるアクセス解析をもとに、広告の費用対効果について考えてみたいと思います。
月数万円の広告で、何人が訪れるのか?
THIRDでは広告を掲載するたびに、どのサイトから何人が訪れたのかを計測してきました。
個別のサイト名やアクセス数は伏せますが、ほとんどの場合、月額数万円の広告費を支払っても、広告掲載先からの流入は1日10人あれば良いほうでした。
もちろん例外もあります。それについては後ほど紹介します。
300人が訪れて、予約は1〜2人
THIRDが蓄積してきたデータでは、ホームページ訪問者のうち実際に予約に至る割合は、おおむね200人に1人、約0.5%です。
予約率0.5%なら、月間予約数の目安は約1〜2件です。
仮に広告費が月30,000円、施術料金が1件15,000円だった場合を考えてみましょう。
| 予約件数 | 売上 | 広告費差引後 |
|---|---|---|
| 1件 | 15,000円 | −15,000円 |
| 2件 | 30,000円 | ±0円 |
| 3件 | 45,000円 | +15,000円 |
2件でようやく広告費と売上が同額です。実際には施術場所の費用、移動費などもかかるため、広告費を回収することと、利益が出ることは別です。
実際の予約と利益を見ることが大切です。
それでも有料広告を出す4つの理由
では、費用対効果が十分ではない場合でも、広告を出す理由は何でしょうか。私は次の4つが考えられると思っています。
① 知名度や存在感を高めたい
目立つ場所に広告を掲載することで、店舗の認知度やブランドイメージを高める狙いがあります。直接の予約以外にも価値を見いだしているのでしょう。
② 新人採用の宣伝も兼ねている
検索サイトを見ているのはお客様だけではありません。これから働きたい人への求人宣伝としても役立つ場合があります。
③ 広告費を経費として計上できる
事業に必要な広告宣伝費は原則として経費にできます。ただし、経費になるからといって支出がなくなるわけではありません。
④ アクセス解析をしていない
そして、私が特に気になるのがこの点です。広告を出した後、流入数や予約への転換率を確認していなければ、費用対効果を判断できません。
広告掲載先から「たくさん見られています」と説明されても、それが予約に結びついているとは限らないのです。
月額15,000円以下なら検討の余地も
有料広告を一律に否定するつもりはありません。例えば月額15,000円の広告で15,000円のコースに1件予約が入れば、売上と広告費は同額になります。2件入れば広告費を上回る売上です。
さらにリピーターになっていただければ、長期的な価値も生まれます。ただし、ここでも施術経費を差し引いて考える必要があります。
そもそも、皆さんは普段、検索サイトのバナー広告をどのくらいクリックするでしょうか。広告を載せれば自然に予約が増えるとは限りません。
1日1,000アクセスを記録した広告の疑問
一方、例外的にGoogleアナリティクス上で1日約1,000件のアクセスが記録された掲載先もありました。
しかし、いくつか気になる点がありました。
- 掲載先が提示した数字は約6,000アクセスで、こちらの計測値と大きな差があったこと。
- ほかの掲載先に比べて、アクセス数が突出していたこと。
- それほどアクセスが増えても、実際の予約数は普段とほとんど変わらなかったこと。
広告側のクリック数とGoogleアナリティクスの訪問数は計測方法が異なるため、数字が一致しないこと自体は不自然とは限りません。また、アクセス数が増えても予約が増えないことはあります。
それでも、広告主としては、そのアクセスが本当に見込み客によるものなのか疑問を持ちました。
クリック数は本当に信用できるのか?
インターネット広告には、人為的または自動的に広告のクリックを発生させる「クリック不正」という問題があります。
例えば、広告主から30,000円を受け取り、そのうち10,000円を外部のクリック業者に支払って大量のアクセスを発生させれば、見かけ上の実績を大きく見せることは仕組みとして可能です。
アクセス数の多さや予約の少なさだけで、不正を断定することはできません。それでも、広告主が数字の中身を検証することは重要です。
予約につながらなければ、
直接的な集客効果は限定的です。
検索サイトの掲載順位は公平なのか?
もう一つ気になるのは、掲載順位の仕組みです。
検索サイトによっては、有料プランに加入しなければ上位に表示されないことがあります。また、運営者と関係のある店舗やスタッフが目立つ位置に掲載されているように見えるケースもあります。
有料広告を優先的に表示すること自体が悪いわけではありません。検索サイトにも運営費が必要です。
ただし、広告枠による表示なのか、利用者の検索条件や評価による順位なのかは、わかりやすく区別されるべきでしょう。
検索サイトには、利用者が自分に合った店舗や施術者を公平に探せる場所としての役割もあると思います。
だからTHIRDは、無料で宣伝できる場所をつくりました
こうした経験から、THIRDでは検索ポータルとしてのあり方を見直してきました。
その一つが、無料のゲイマッサージ検索サイト「ハウリングマッサージ」との連携です。
THIRDではハウリングマッサージの無料掲載ゾーンをトップページの目立つ位置に置き、有料広告だけに依存しない情報発信の仕組みを整えました。
新しいスタッフの紹介、出張施術の告知、空き時間の案内などを、必要なときに発信できる場所を目指しています。
月に数万円の広告費を出せる店舗だけでなく、個人で活動する施術者や小規模店舗にも、情報発信の機会があるべきだと考えているからです。
必要な情報が、必要な人に届く場所へ。
無料掲載だから必ず集客できるわけではありません。それでも、広告費の負担を抑えて宣伝できることには、十分な意味があります。
最後に——広告の数字より、実際のお客様を
広告によって新しいお客様と出会えたり、知名度が上がったり、採用につながったりすることもあります。有料広告そのものを否定するつもりはありません。
ただ、広告を掲載するのであれば、一度その効果を数字で確認してみてください。
Googleアナリティクスなどで流入元を確認し、可能であれば予約時にも流入経路を把握することで、より正確な費用対効果が見えてきます。
THIRDは今後も、掲載料の大小だけで情報の価値が決まらない、公平で使いやすい検索環境を目指していきます。
ぜひ無料のハウリングマッサージもご活用ください。